The Tokyo Korean Christian Church in Japan
悲しむ人々は、幸いです (その1)
人生には、とてつもなく深い深淵な谷間があります。
誰しもが覗き込むことはしても恐怖のあまり目をそらします。
そして、見なかったことにしてしまいます。
ある人は、そこに落ちて二度と戻ってきません。
ある人は、精神を壊すことでそれに耐えようとします。
しかし、
あの方は、ご自身の意思でそこに降りて行かれました。
そこに落ちた人々を救うために…。
聖書は、その谷を「死の陰の谷」とよんで警告します。
苦しみや悲しみの渦中にあるとき、それらは本当に人生の敵のように思います。
自分の人生には、あるべきでないものと考えます。
そして、世の中は、いろいろな楽しみを提供してそれらをたくみに隠そうとします。
しかし、イエス様は、それとはまったく逆のことをされました。
悲しみ苦しみの渦中の人たちの脇に寄り添ってくださいました。
キリストが経験されなかった人の苦しみは、何一つないことでしょう。
それこそが神様が肉体をとって生きられた偉大な神秘です。
イエス様は、私たちの苦しみをご自身の背に負われ十字架にかかってくださいました。
それは、痛みのあるところから恵へ、死のあるところから命へと私たちを招きます。
私たちが「死の陰の谷」で出会う奇跡です。
キリストの中に神様の苦しみが現れます。
私たちの苦しみ悲しみは、程度の差こそあれイエス様の背負われたものと同質です。
それゆえイエス様は、私たちの脇に来て愛をもって慰めてくださるのです。
「あなたの隣に来ていいですか。」
絶望の中にたたずむ私たちに
あの方が近づき、
悲しみに砕け散った私たちの心を
優しく拾い集めてくださいます。
「あなたは、もう苦しまなくていいですよ」と言われます。
主のまなざしが注(そそ)がれ、
そこに新しい「いのち」がうまれます。
「悲しむ人々は、幸いです。その人たちは慰められます。」(マタイ5.4)
「苦しみに会ったことは、私にとって幸せでした。
私はそれであなたのおきてを学びました。」(新改訳)詩篇119.71
イエス様の言った「目のさめるような祝福」は、まさにそこから始ります。
(つづく)
新しく歩み始める東京教会のために祈ります。シャローム
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