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弟子たちの足を

「人間は、当然罪を犯すものだと妥協していませんか」とのお勧め心に迫りました。感謝です。

私たちは、罪と戦かわねばなりませんし、パウロも強くそのことを勧めています。
彼は、終生罪と戦い続けたと告白しています。その戦いは、半端なものではなかったことでしょう。

私たちは、どのようにして戦うのでしょうか。
かつてユダヤの律法学者やファリサイ派の人々も罪と正面から戦った人たちでした。
サウロもその内の一人でした。しかし心意気は、大変素晴らしいのですが失敗してしまいました。
イエス様の方法は、これとは全く別のものでした。

姦通現場で捕らえられた女に対し律法学者やファリサイ派の人々は、律法に従って罰することを主張しました。
つまり律法によって罪に相対することを主張しました。
しかしイエス様の方法は、憐れみでした。 ヨハネ8.3~11

「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」ヨハネ8.11

弱さを引きずる私たちも、自分を裁き否定するのではなく、天の父の憐れみにすがるように招かれています。

憐れみの言語は、「共に苦しむ」です。
霊的生活に重要なことは、私たちのお互いの違いではなく、私たちのお互いの共通点です。
憐れみは、私たちの相違点ではなく共通点に気づかせてくれます。
私たちは、他者よりも自分が優れていることを示すのではなく、
自分も他者と同じだと告白するところに癒しが生れます。

憐れむことは、私たちにできることでしょうか。
つまり、人が苦しんでいるときそこに降りて、
弱い人々の中に進んで入ることは、私たちにできることでしょうか。
それは、イエス様の方法です。そして、私たちは、そこに招かれています。

愛を得るために競争は不要であり、愛は天の父から思う存分与えられるとゆう信仰に生きるとき、
それは可能となります。
私たちの招かれている狭き門、細き道は、そこにあると思います。

次の「弟子たちの足を」で、少し角度を変えて考えてみようと思います。



「弟子たちの足を」

過越祭の前のこと、イエス様は、弟子たちを愛して、この上なく愛されて、
弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始められました。
このときペテロは、言いました。

「わたしの足など、決して洗わないでください」(ヨハネ13.8) と。

ペテロの身のすくむような恐縮感が伝わってきます。
師であり神のみ子である方に一番汚い足を洗っていただくなど、恐れに近い恐縮です。
ペテロは、心の中で言ったことでしょう。「自分で洗いますからやめてください…」と。
これに対しイエス様は、
「もしわたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」ヨハネ13.8
と答えられました。

イエス様は、世にいる私たちを「愛して、この上なく愛」されました。極(きわ)みまで愛されました。
イエス様は、たらいに水をくんで私たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふいてくださいました。
イエス様は、私たちを洗い清めるために来てくださいました。
私たちがその清めに預からないとゆうことは、イエス様との係りをもたないとゆうことになってしまいます。

私たちは、キリストを受け入れて新しく生れたものです。
私たちは、すでに体を洗っていただきました。
あとは、この世の歩みの中で足についた汚れを洗い落としていただくだけです。

この汚れは、自分で洗い落とすことはできません。
イエス様に洗っていただく他ないのです。
イエス様に足を洗っていただくのに全くふさわしくないものがそれをしていただくとゆうことです。

食事の前に足を洗うことは当時、奴隷の仕事でした。
それをイエス様は、私たちのためにしてくださいました。

それは、私たちの罪を洗い聖(きよ)めるために十字架についてくださったイエス様の愛です。

み霊様は、今も私たちの罪を洗い聖(きよ)め続けてくださっています。
イエス様は、私たちにもお互いに足を洗いあうように招かれています。
そして、この世で天の父の完全な愛を示し続けるように招かれます。

イエス様は、ご自身を天よりのパン、飲み物として私たちに与えてくださいました。
さらに私たちもお互いに良きパン、良き飲み物として(お互い)分け合うように招かれています。
提供し合い、養い合い、一つの体、一つの霊となるように招かれています。


  
 
 
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