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最初の誘惑、最後の誘惑

「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」マタイ3.17

福音記者マタイは、イエス様の生涯でとても大切な出来事を3章16~17節で記しています。
イエス様が洗礼を受けられたすぐ後、天からこの声がしたと言います。
このことは、イエス様が誰であるのかをはっきりと現しています。

その後、荒野では、誘惑するものが神様に愛されていることを証明せよと迫りました。
「石をパンに変えよ」    つまり、自分に役立つことをしなさいと。
「高いところから飛び降りろ」つまり、人の関心を買うことをせよと。
「わたしを拝め」      つまり、自分の権力を得よと。

これらの誘惑は、愛を得るために競争者になれという試みです。
この世は、私たちにも愛を得るために競争者になれと誘惑します。
人々の愛を得るために自分に役立つこと、人の関心を買うこと、自分の力を得ることをせよと勧めます。
そして、この世の愛と称賛を勝ち得よと誘います。

これらの誘惑に対しイエス様は、はっきりと言われました。
「わたしは、神に愛されているもの、神の心に適うものです。それを証明する必要はありません」と。
私たちもこれらの誘惑に対してはっきりと答えなければなりません。
「私たちは、神様に愛されているもの、神の子です。ですからそれを証明する必要はありません」と。

悪魔の誘惑は、「おまえは、本当に神の子なのか」とゆう誘惑です。
私たちは、どんな誘惑の中にあっても十字架から離れず神の子としての確信を持ち続けましょう。


イエス様の最後の誘惑、それは、十字架の上で起こっていたことでしょう。
「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」マタイ27.46

この苦痛に満ちた叫びは、神様にさえ見捨てられる絶望の中で
「おまえは、もう神の子ではないのだ」とゆう悪魔の誘惑です。
しかし、イエス様は、暗闇の真っただ中にあって、失望と拒絶しかないと感じるときにも、
それでもなお、決して彼を見捨てることがない神の愛する子であるとゆう信仰を持ち続けられました。
神様に見捨てられたと感じる誘惑を払いのけ、ついにすべてを神様に委ねるとゆう勝利を得られました。

「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」ルカ23.46

イエス様は、神の子として罪を全く持っていませんでしが、
私たちと同じように人としての弱さはお持ちになりました。なぜなら、それが人だからです。
神様にさえ見捨てられる絶望の中で、最後の誘惑は「おまえは、もう神の子ではない」とゆう誘惑でした。
しかしイエス様は、最後まで自分は紛れもない神の子であるとゆう確信を捨てられませんでした。

悪魔の最大の誘惑は、「おまえは、もう神の子ではない」とゆう誘惑です。最大にして最強の誘惑です。
私たちは、そのとき勝利することができるでしょうか。誰にも不安は、残ります。
しかし、イエス様が私たちに真理の道を示してくださいました。
さらに、私たちに与えられたみ霊様は、いつも私たちと共にいてくださり、私たちを支えてくださいます。

私たちは、キリストの十字架と共にある限りまぎれもなく「神の子」です。
どんなときにも、絶望、拒絶、苦難、悲しみの中にあっても、その信仰から決して離れないでいましょう。
天の父への信頼が私たちを支えます。私たちに求められるのは、天の父への信頼だけです。

私たちと天の父との関係は、「委ねるもの」と「それを受止める方」とゆう関係です。
ちょうど空中ブランコの飛ぶ側とキャッチする側との関係に似ています。
飛ぶ側は、飛ぶことだけに集中し、受ける側は、キャッチすることだけに集中します。
飛ぶ側は、受け手の手を握り締めようとせず、相手に手を伸ばすだけだそうです。
でないと受け手は、キャッチできないのだそうです。

私たちは、神様に手を差し出すだけで、その手をキャッチしてくださるのは神様です。
私たちが神様をつかもうとしたら、いけないことなのでしょう。
私たちは、天の父を信頼して私たちのすべてを天の父に投げ出し、委ねるように招かれています。

「私たちは、神様に愛されているもの、神の子です。」私たちは、いつも決して忘れないでいましょう。

追伸、世の中では、神様のことを口にするだけでも大変です。

感謝します。私たちの内に蒔かれたからし種が成長する環境を与えてくださって。
感謝します。祈る人を与えてくださって。
感謝します。祈りについて熱心に語ることの出来る人を与えてくださって。
感謝します。神様の存在について共に信じ喜びあう人を与えてくださって。
感謝します。神の国のために熱心な人を与えてくださって。
感謝します。神の名をほめたたえる人を与えてくださって。
感謝します。聖書を共に読む人を与えてくださって。
感謝します。聖霊の交わりについて語ることの出来るあなたを与えてくださって。シャローム


  
 
 
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