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旅する巡礼者の長い列　(感謝です。呉大植牧師)

今日、私たちの尊敬する 呉 大植 牧師の送別会がありました。
多くの人々が出席されました。

私たちにとって 呉 大植 牧師との出会いは、一生の宝物になりました。

日々の生活の中で私たちの頭の中は、この世のゴミで一杯になります。
この世のゴミは、私たちの想いにお構えなく、私たちの心をかき回します。
落ち込ませ、いらだたせ、嫉妬させます。
そんな私たちに呉 大植 牧師のお話は、心のゴミを消去し、
私たちの心を養い、私たちを神様に近づけてくださいました。
そして、
私たちの心を脇道から引き戻し、
天の狭き門、細き道へと導いてくださいました。
私たちと同じ弱い者の目線からのお話は、私たちを勇気づけました。
私たちの心は、癒され清められました。

呉 大植 牧師を私たちの教会にお遣わし下さった神様と呉 大植 牧師に
今私たちは、心から感謝しています。


「旅する巡礼者の長い列」

私たちは、共に天の父の家に向かって旅する者です。
私たちは、み国に続く長い巡礼者の列に連なっています。
賛美と感謝の歌を歌い、
イエス様の声を聴き、分ち合うたびに増え続けるパンを共に食べながら行く長い列です。
ですから、私たちは、みな教会を愛しているのです。

あの方から目を離さないようにしましょう。
絶えず励ましあって行くのです。
私たちは、すぐに汚れるけど、何度も何度も洗われ清くなること、
そして、何度も何度も新しく生れるのです。

年ごとに長くなる私たちの過去は、私たちにささやきます。
「日の下に新しいものは何も無い。未来は、過去の繰り返しだ」と。
しかし、あの方は言います。
「わたしは、すべてを新しくする」と。
私たちは、巡礼の旅を進めるごとに新しくされ、
天の父は、そのたびに新しいご自身を私たちに現されます。
私たちは、み言葉と「出会う」ごとに変えられます。

イエス様は、お話になるとき、今共にいて下さる神様について語られます。
「わたしを見ているとき、あなたがたは、神様を見ています。
　わたしに聴いているとき、あなたがたは、神様に聴いているのです。」
神様は、今おられる方です。

しかし、私たちにとってこの今を生きることは、たやすいことではありません。
過去から後悔と罪責感が、未来から思い煩いが私たちを悩ませます。
「お前は、あんなことをした。あんなことを言った」と私たちを裁きます。
「もしも、こうなったらどうしょう」と思い煩いが攻めてきます。
私たちは、いつも過去と未来にはさみ撃ちにされます。
歳とるごとに夜の寝つきが悪くなります。

今この瞬間に心を集中させることは、たやすいことではありません。
私たちの心は、制御しにくいのです。

私たちの心の中の山々や谷、丘に響くあの方の声に耳を澄ませましょう。
「わたしの名は、「あなたと共に居る」だ。わたしがあなたの目の涙をことごとくぬぐい取る。」
私たちは、あの方の声を選び取るように招かれています。

イエス様は言われます。
「こんなに長い間一緒にいるのに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。」
　ヨハネ14.9

私たちは、こんなに長い間イエス様と一緒にいるのに、分かっていない者です。
神様が共に居てくださり、いつも私たちのことを気にかけていて下さることを信じるなら、
私たちは、今このときにとどまることができます。
今にとどまってこそ、私たちは、今働かれる神様を仰ぎ見ることができます。

私たちは、２千年前中東の地でイエス様に会っていたら主をキリストと認めることが出来たでしょうか。
私たちは今、キリストの体である教会にあってイエス様を認めることが出来ているでしょうか。
もしも今、教会でイエス様を認めることが出来なければ、
２千年前、イエス様に会ったとしても主をキリストとは認められないでしょう。
私たちは、いつもキリストの前に出ています。
そして、そこでキリストを認めることができるかどうか、いつも問われているのです。

天の父は、私たちの本心からの求めに応えよとされています。
祈ることは、その声に耳を傾けることです。
私たちが祈らなくなるとゆうことは、その声に耳を傾けられなくなるとゆうことです。
すると私たちは、すぐに過去と未来と現実に振り回され、
私たちの心は、乱されます。

私たちの心の内に神様の住まわれる場所があります。
私たちは、そこで神様と住むように招かれています。
神様は、私たちの内なる聖所に住まわれると同時に、
多くの兄弟姉妹の内なる聖所にも住まわれます。

今私たちは、教会のため、お互いのために小さな信仰を握り締め祈りあい支えあっています。
それは、お互いに神の子と認め合うことに他なりません。
兄弟姉妹との連帯と神様との交わりは、今ここにとどまることの二つの側面です。

私たちは、絶えず廻りのことが気にかかります。
あれはどうだ。これはどうだ。彼は、彼女は、どうかと知りたがります。
そのたびにイエス様は、言われます。
「あなたに何の関係があるか。あなたは、わたしに従いなさい。」ヨハネ21.22
イエス様の私たちに関する一番の関心ごとは、私たちがちゃんとイエス様に従っているかどうかです。

私たちは、この世にあって、この世のものとならないように招かれています。
この世から裏切られ続けてきた私たちは、それをよく知っています。
同じように、
私たちは、教会にあって、教会のものとならないように招かれています。
教会のものとなるとは、教会組織のいろいろなことに心奪われ、
イエス様に焦点が合わせられなくなってしまうことです。
見えていたものが見えなくなり、聞いていたものが聞こえなくなるのです。
「教会のものとならず」とは、私たちにとって難しい霊的課題です。
教会は、キリストの霊が宿り、キリストの食卓に招かれ、キリストの愛を知るところです。
どんな問題を抱えていたとしても決して忘れてはいけないことです。
…決して忘れないでください。


追伸、
教会の主役は、イエス様です。
そのほかの誰でもありません。
なのに私たちは、すぐに主役になりたがります。
イエス様がお話になろうとするときも、
すぐに自分たちの意見を主張したがります。
私たちは、相手の話を聞くことが苦手です。
主役におどりでることをやめ、イエス様の声に耳を澄ませましょう。
そうしたら、
東京教会は、大丈夫です。
なぜなら東京教会は、アンティオキア教会(使徒言行録.参照)の霊的伝統を引きついているからです。
  
 
 
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